放射線療法

●放射線療法の適応

がんに対する放射線療法は、患者さんの状態や目的に応じて行われます。
最初に発生したがん(原発巣)やリンパ節に放射線を照射して根治を目指すには『根治的胸部放射線療法』、脳や骨への転移によって起こる症状を緩和するためには『緩和的放射線療法』が行われます。

 
根治的胸部放射線療法の選択
非小細胞肺がんの場合 医学的な理由で手術ができないⅠ~Ⅱ期。
手術ができないⅢA期、反対側の肺門リンパ節に転移がある場合や同じ側の異なる肺葉に転移のある場合を除くⅢB期のうち根治照射可能症例が対象(薬物療法との併用が勧められる)
小細胞肺がんの場合 限局型で手術ができないⅠ期、およびⅡ-Ⅲ期が対象

日本肺癌学会 編:肺癌診療ガイドライン2015年版 より作成

肺葉(はいよう):左右の肺はさらに「葉(よう)」と呼ばれる部分に分かれており、右肺は上葉、中葉、下葉の3つ、左肺は上葉と下葉の2つからなる

●放射線療法の副作用 6)

放射線療法を始めて、比較的早い時期に現れる可能性のある副作用には、次のようなものがあります。

  • 疲れやすさ、全身の倦怠感(だるさ)
  • 食欲減退
  • 貧血、白血球減少、血小板減少
  • 皮膚の変化(日焼けのような変化)

このほか、放射線を照射した周辺臓器に炎症が起こり、食道炎や肺臓炎が現れることもあります。

6)国立がん研究センター中央病院呼吸器内科「最先端治療 肺がん」(法研)、p42