がん診断までの流れ1)

肝細胞がんは他のがんと比べリスク因子がはっきりしているため、B型・C型肝炎や肝硬変を発症しているなど肝細胞がんになる可能性が高い患者さんに対して定期的な検査が行われます。

リスク因子の程度(病態や重症度)に応じて3~6ヵ月間隔で腹部超音波検査(エコー)を中心とした検査(スクリーニング)を繰り返します。また、並行して腫瘍マーカーを測定する血液検査も行い、肝硬変など高いリスク因子を持つ患者さんはCT検査、MRI検査などの画像検査も検討されます。

スクリーニングで腫瘍が見つかった場合、CT検査、MRI検査で精密検査を行い、肝細胞がんであるかどうか調べます。造影剤を注射しての超音波検査(造影超音波)やCT検査、MRI検査や腫瘍に針を刺して組織を採取し(腫瘍生検)、顕微鏡で観察する(病理組織診断)場合もあります。

  1. 日本肝臓学会 編. 肝癌診療ガイドライン2017年版. 金原出版, P23-64, 2017.