食道がんの治療


薬物療法1,2)

薬物療法は、手術や放射線療法と異なり、薬剤を用いることで全身に広がったがん細胞に作用させる治療です。手術や放射線療法と組み合わせて、同時あるいは順番に行うこともあります。全身状態やがんの状況、目指すべき治療ゴールに応じて最適な治療法を選びます。

図

食道がんの薬物療法には、抗がん剤による化学療法と、免疫チェックポイント阻害薬を用いる免疫療法があります。薬にはそれぞれ特徴的な副作用がありますので、体の状態を観察しながら治療を行います。また、薬物療法の効果がみられなくなった場合は、他の種類の薬に変更することを検討します。
最近では、自分のがんの特徴(バイオマーカー)を調べることで、効果が期待できる治療法がわかることがあります。気になる方は一度、医師にご確認ください。

化学療法

抗がん剤という、がん細胞の分裂や増殖などを阻害する薬剤によって、がんを小さくしたり、進行を抑えることを目指す治療です。
抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも作用するため、様々な副作用があらわれることがあります。

イラスト

免疫療法

免疫は、細菌やウイルス、がん細胞などの異物をみつけると、それを排除するために様々な働きをします。一方、その働きが過剰になりすぎて体にダメージを与えないようにブレーキをかける機能も備わっています。このような免疫の働きを利用し、がん細胞を排除するのが免疫チェックポイント阻害薬です。
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞によって抑えられていた免疫機能を再び活性化させるため、免疫が働き過ぎることによる副作用があらわれることがあります。
また、免疫チェックポイント阻害薬で治療をする場合、PD-L1検査を行うことがあります。

※PD-L1検査の詳細については、医師にご相談ください。

  1. 日本食道学会 編. 食道癌診療ガイドライン 2017年版, 金原出版, p66-71, 2017
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス「薬物療法・もっと詳しく知りたい方へ」 (2021年6月時点)