膀胱がん
膀胱がんとは
特徴:「膀胱がん」はどんな病気? 1,2)
膀胱に発生するがんを「膀胱がん」といいます。
膀胱の内側は「尿路上皮」という粘膜で覆われ、膀胱がんの9割以上が「尿路上皮」ががん化した「尿路上皮がん」です。その他に、がん細胞の種類(組織型)が異なる「腺がん」「扁平上皮がん」などがあります。
一度、「尿路上皮」にがんが発生すると、「尿路上皮」が広がっている腎盂や尿管にもがんができやすいという特徴があります。たとえば、膀胱がんと同時に、腎盂や尿管にがんがみつかったり、将来的に腎盂や尿管にがんができる可能性があります。そのため、膀胱がんが見つかった場合は、あわせて腎盂や尿管を調べることがあります。
膀胱がんは、膀胱の尿管口付近の側面から背中側に発生しやすいといわれています。がんが進行すると、膀胱の壁(筋層)を越えて、周りの臓器にまで広がることもあります。
図 膀胱がんの発生
1)Boustead GB et al. BJU Int 2014; 113: 924-930
2)吉田修 監. インフォームドコンセントのための図説シリーズ 膀胱がん. 医薬ジャーナル社, p10-13, 2010.