がんを生きるHOME > がんのお話 > 検査と治療
Close Mobile Navigation

がん種共通情報



がんのお話



検査と治療


•一般的な流れ

がんが疑われる場合、がんの種類と広がりを明らかにするため精密検査(血液検査、画像検査など)を行います。精密検査の目的は2つあります。病変がどの部位に存在するのか(存在診断)、また、原発臓器や病変の悪性度を確認するため細胞や組織を採って顕微鏡で調べます(質的診断)。その結果にもとづいて、がんの確定診断がなされます。最近では遺伝子変異の有無なども調べます。さらに、疾患の広がりや転移、病期についても診断し、治療適応の決定をします。また、治療を受けられる全身状態かどうかも確認し、インフォームド・コンセントを経て、治療方針が選択・決定され、進められていきます。

「がんの疑い」 ↓ 「存在診断」「質的診断」 ↓ 「確定診断」 ↓ 「がん告知」 ↓ 「疾患の広がりの診断」 ↓ 「治療適応の決定」 ↓ 「インフォームド・コンセント」 ↓ 「治療」 ↓ 「経過観察」 ↓ 「治癒」「再発」

•インフォームド・コンセントとは?

医師が患者さんやご家族に、がんの種類、がんの広がり、年齢や全身状態などから推奨される標準治療とその効果・副作用、その他の治療方法の可能性について十分に説明します。そして、患者さんやご家族の疑問を明らかにし、希望を聞きながら双方で話し合い、同意を得たうえで治療方針を決めることをインフォームド・コンセントといいます。ご自分の病状と治療法について納得したうえで同意することが大切ですので、主治医の説明はメモをとるなど記録し、わからないことは理解できるまで質問しましょう。

•セカンドオピニオン

主治医とは別の医師の意見も聞きたいときには、患者さんはセカンドオピニオンを求めることもできます。現在ではセカンドオピニオンは広く行われていますので、遠慮せず主治医に相談してみましょう。

•治療の種類

がんの治療法には、局所療法(外科療法[手術]、放射線療法)と全身療法(薬物療法)の2つがあります。局所療法は病巣が小さかったり、病巣範囲が限られている場合に用いられます。一方、薬物療法は全身化したがんの治療の主役となるとともに、手術や放射線療法と併用し治療効果の向上を目指します。近年、薬物療法として殺細胞性抗がん薬のほかに、がん細胞の増殖分子を攻撃する分子標的薬や、体内の免疫力を活かす免疫療法(免疫療法薬)も注目されています。

外科療法(手術)

放射線療法

薬物療法

がんの種類や進行度にもよりますが、治療は外科療法、放射線療法、薬物療法を単独ではなく、いくつか組み合わせて行う「集学的治療」が基本となっています。

外科療法(手術)    手術がん化した組織を手術により切除します。周辺組織やリンパ節に転移があれば、一緒に切除します。手術による体への負担を少なくするため、内視鏡下手術なども行われます。
放射線療法がん病巣に放射線を当てて、がん細胞を破壊してがんを消滅させたり、小さくしたりする治療です。骨転移による痛みや脳転移による神経症状を和らげるときにも行われます。
薬物療法飲み薬もしくは注射(点滴)により投与します。

殺細胞性抗がん薬:細胞のDNAに直接作用したり細胞分裂のしくみを阻害することで、がん細胞の増殖を阻止します。

分子標的薬:がん細胞の増殖や転移に関わるたんぱく質や遺伝子などの特定分子だけを狙い撃ちします。

免疫チェックポイント阻害薬:免疫細胞(キラーT細胞)の働きを活発にして、がん細胞を攻撃します。

がんについて

肺がん

乳がん

食道がん

膵がん

肝細胞がん

膀胱がん

腎細胞がん

腎盂・尿管がん

頭頸部がん

皮膚がん/メラノーマ

子宮体がん

子宮頸がん

卵巣がん

ホジキンリンパ腫

原発性縦隔大細胞型
B細胞リンパ腫(PMBCL)

MSI-High固形がん

TMB-High固形がん



がんを生きる メニュー




















This site is operated by MSD
Copyright © 2023 Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA and its affiliates. All rights reserved.