発生の要因1, 2)

肝細胞がんの発生する主な要因は、B型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルスの持続感染(長期間、体内にウイルスが留まる感染)からの肝硬変です。肝炎ウイルスが体内に留まることによって、慢性肝障害と再生が長期にわたって繰り返され、それに伴い遺伝子の突然変異が積み重なり、がんになると考えられています。

最近では、肝炎ウイルス感染を伴わない肝細胞がんが増加してきているという報告もあり、その主な要因として、メタボリックシンドロームに関連する非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)のうち非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:NASH)が注目されています。
そのほか、アルコールのとりすぎ、喫煙や食事性のアフラトキシン、肥満などがリスク因子として知られています。

ウイルス肝炎およびNAFLDから肝細胞がんへの進行

A.ウイルス肝炎から肝細胞がんへの進行
B.非アルコール性脂肪性肝疾患:NAFLDから肝細胞がんへの進行

日本肝臓学会 編. 慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド, p11, 2016より作成
日本肝臓学会 編. NASH・NAFLDの診療ガイド, p30, 2015より作成

  1. 日本肝臓学会 編. 肝がん白書, p12-13, 2015
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス「肝細胞がん 基礎知識」(2019年3月時点)