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膵がん




治療について




手術1,2)


手術方法(がんの切除)

手術でがんを切除できると考えられる場合に行われます。
膵がんの代表的な手術方法は、次の3つです。

①膵頭十二指腸(すいとうじゅうにしちょう)切除術

がんが膵頭部にある場合に行われる方法です。
膵頭部と頭頂部につながっている十二指腸、胆管、胆のうを切除します(胃の一部を切除する場合もあります)。切除後は、残った膵臓を小腸につなぎ合わせて膵液が小腸に流れるようにします(再建手術)。

②膵体尾部(すいたいびぶ)切除術

がんが膵体尾部にある場合に行われる方法です。
膵頭部のみを残し、脾臓とともに切除します。消化管は切除しないため、消化管同士をつなぎ合わせる再建手術の必要はありません。


③膵全摘(すいぜんてき)術

がんが膵臓全体に広がっている場合は、①②をあわせた膵全摘術が行われます。
切除後は空腸(十二指腸から続く小腸の一部)に胆管をつなぎ、食べ物と胆汁の通り道を確保する再建手術を行います。


がんの切除ができない場合の手術

がんの切除ができない場合や、十二指腸がふさがって食事ができない場合には、「バイパス療法」や「ステント療法」が行われます。


バイパス療法

胆管と小腸を直接つなぎ、胃と小腸をつないで十二指腸の浸潤部分を迂回(うかい)させる手術です。これによって、胆汁と食べ物の通り道を作ります。開腹手術で行われます。


ステント療法

バイパスを作るかわりに、十二指腸の閉塞部に金属の筒(ステント)を挿入する方法です。内視鏡を使って挿入するため、開腹手術に比べてからだへの負担は軽いのが特徴です。


  1. 日本膵臓学会編:患者・市民・医療者をつなぐ膵がん診療ガイドライン2019の解説, p31-32,72-73, 158-161, 金原出版, 2020
  2. 国立がん研究センターがん情報サービス 「膵臓がん」(2023年4月現在)

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