がんを生きる > 治療中の食事の工夫
Close Mobile Navigation

治療中の食事の工夫

がん治療中の食事の工夫


がん治療中は体力を維持するためにも栄養バランスのよい食事をとることが重要ですが、抗がん剤の副作用のために悪心/嘔吐や食欲低下がみられることから、十分な食事をとることが難しくなることがあります。また、そのために体重減少や体力低下をきたすことも少なくありません。患者さんの状態によってこれらの問題点は異なりますので、食事や栄養については主治医や栄養士のアドバイスを受けましょう。

悪心/嘔吐、食欲低下、体重減少や体力低下のそれぞれの患者さんの悩みに対応する食事としては、次のような工夫が考えられます。

悪心/嘔吐に対応するための食事の工夫

1. 少しずつ回数を増やして食べる

対応

  • 盛り付け量が多いと負担に感じる
  • 3度の食事時間を決めず、とれない時はおやつの時間を設ける
  • 器の数を増やし、盛り付けは少量がよい

食事例

  • 一口おにぎり、ミニそうめん、てまり寿司、ミニ茶碗蒸し
てまり寿司

2. 冷たく、口当たりもよく、飲み込みやすいものを食べる

食事例

  • ゼリー、シャーベット、プリン、アイスクリーム、ヨーグルト、温泉卵、冷奴、卵豆腐、冷麦、ところてん

3. 脂の多い食事は控える

対応

  • 胃の停滞時間が長いと胃もたれ感が増強しやすい
  • 同じ食材でも、煮る/焼く調理法がよい

食事例

  • 白身魚のホイル焼き/ムニエル、卵のココット、蒸魚のあんかけ
白身魚のホイル焼き・ムニエル

4. シンプルな料理を食べる

食事例

  • 豆腐サラダ、漬物、キュウリとモズク酢のあえ物、バナナ/リンゴなどのフルーツの盛り合わせ

5. 同じものを続けて食べない

対応

  • 食べ続けることで悪心の要因となる
  • 数種類のメニューを交互に食べる

食事例

  • 朝:プリン、昼:冷麦、夜:豆腐サラダ

6. 嘔吐を繰り返すときは脱水に気を付ける

対応

  • 電解質やミネラルがとれるものがよい

食事例

  • 水やお茶、麦茶のほか、スポーツ飲料、味噌汁、スープなど
水やお茶、麦茶のほか、スポーツ飲料、味噌汁、スープなど

7. においの強いものは避け、においを抑える工夫をする

食事例

  • ピーマン、セロリ類、ニンニク、ネギ、ニラなどにおいの強い食材は避ける
  • 納豆や魚料理など、特徴的なにおいのものは避ける

8. 食事を準備する環境に配慮する

対応

  • レトルト食品やインスタント食品、冷凍食品などや市販の惣菜を使い、調理時間を短縮する

9. 味付けをシンプルにする

対応

  • みりんや砂糖の味付けよりも、塩味がよい

食事例

  • チンゲン菜と干しエビの炒め物、小松菜の煮びたし、豆腐のステーキ

食欲低下に対応するための食事の工夫

1. 好みの食べ物を食べられるときに少量ずつ、品数を増やす

食事例

  • てまり寿司、カナッペ、カナッペ風サンドイッチ、冷やし中華、ジャムトースト

2. 自分にあった味付けや温度の食べ物を探す

対応

  • さっぱりとしたもの
  • 味付けの濃いもの

食事例

  • 酢の物やポン酢かけ、ササミのユズ味噌かけ、長イモの梅肉和え
  • 味噌和えやインスタントのカップ麺、冷たいフレッシュジュースや温かいミルクティー
酢の物

3. 主食を変えてみる

食事例

  • 麺類、パン、酢飯、カレーライスなどを小盛で2種類ほど準備する
  • ミニちらし寿司に錦糸卵や煮た貝や魚を入れる
  • バターロールやクロワッサン

4. 汁物を取り入れる

食事例

  • お吸い物、味噌汁、にゅうめん、スープやミルクシチュー

5. 空腹の時には時間に関係なくとる

食事例

  • バナナ、リンゴなどフルーツに生クリームをのせてプリンアラモードにする

体重減少や体力低下に対応するための食事の工夫

1. 殻類/芋類など、主食をとる

食事例

  • 卵とじうどん、鍋焼きうどん、具だくさんすいとん汁、コーンスープ、ジャガイモやカボチャのポタージュスープ、ホットケーキ、フレンチトースト

2. 良質のタンパク質を積極的に取り入れる

対応

  • 魚介類、肉類、豆類、卵類、乳製品などの良質のタンパク質は体力回復のために欠かせない

食事例

  • 茶碗蒸し、ウナギのひつまぶし風茶漬け、サンドイッチ、ホットケーキに小豆や生クリームをのせる、ポテトグラタン
ホットケーキ

3. 食欲増進に効果のある酸味や香辛料などを利用する

対応

  • 酢、レモン、ユズ、カレー粉などを用いる

食事例

  • カレーうどん、フルーツの盛り合わせ、フルーツジュース、ユズやカボス汁をかけた酢の物(風味付けにユズやカボスの汁や皮をかける)

日本がん看護学会 監修「<がん看護実践ガイド>がん治療と食事―治療中の食べるよろこびを支える援助」(医学書院、2015)

●がん患者さんのためのお役立ちレシピについてはおいしい健康をご参照ください。

おいしい健康

がんに関するご相談窓口


『 がん相談支援センター 』

全国のがん診療連携拠点病院に設置されており、その病院を受診していなくても、がんに詳しい看護師や薬剤師、メディカルソーシャルワーカーなどが対応します。
詳しくは、「国立がん研究センターがん情報サービス」のページをご参照ください。

「がん相談支援センター」とは
(国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス)

【がんについて知る】総合監修:西條 長宏 先生
日本臨床腫瘍学会 事務局 功労会員 / 株式会社インテリム 特別顧問


サイトマップ |  個人情報の取り扱い |  ご利用条件 |  COPYRIGHT |  お問い合わせ |  アクセシビリティ

This site is operated by MSD
Copyright © 2024 Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA and its affiliates. All rights reserved.