検査・診断
受診のきっかけ1, 2)
腎盂・尿管がんは、血尿などがきっかけで病院を受診して発見されます。
また、健康診断の結果で「潜血尿(尿中に微量の血が混じっている状態)」を指摘され、病院を受診して発見されることもあります。しかし、腎盂・尿管がんは自覚症状に乏しく、ほかの疾患の検査中に発見されることも少なくありません。
血尿
健診時の指摘
(顕微鏡的血尿)
1)日本泌尿器科学会.一般のみなさま向けサイト, こんな症状があったら(2023年3月参照)
2)井上克己 他. 昭和学士会誌 2016; 76: 108-115.
がん診断までの流れ3, 4)
腎盂・尿管がんの検査には、
- がんの有無の見当をつける検査(自然尿の細胞診)
- がんの確定診断を行う検査(CT尿路検査や超音波〔エコー〕検査などの画像検査、尿管鏡・膀胱鏡検査〔部位別の尿細胞診〕)
- 治療方針を決めるために実施する検査(骨シンチグラフィ検査)
などがあります。
腎盂・尿管がんの検査では、病理組織を採取して調べることが困難なこともあり、確定診断はCT尿路検査や超音波(エコー)検査などの「画像検査」と「尿細胞診」、そのほか複数の検査を組みあわせて行います。
3)日本泌尿器科学会 編. 腎盂・尿管癌診療ガイドライン 2014年版.メディカルレビュー社, p18-23, 2014.
4)井上克己 他. 昭和学士会誌 2016; 76: 108-115.
検査の内容5)
腎盂・尿管がんの検査と確定診断までの流れは以下のようになっています。
腎盂・尿管がんの確定診断までの流れ
治療方針を決めるための検査
5)日本泌尿器科学会 編. 腎盂・尿管癌診療ガイドライン 2014年版.メディカルレビュー社, p18-29, 2014.
監修:荒井 陽一 先生
宮城県立がんセンター 総長
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