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胆道がんとは

胆道とは


胆道

胆道は、胆汁(たんじゅう)という肝臓でつくられる消化液を十二指腸まで運ぶ通り道で、「胆管」、「胆のう」、「十二指腸乳頭部」という3つの部位に分けられます。

胆道の構造のイメージ

参考:がん情報サービス がん情報編集委員会編. がんの冊子 各種がんシリーズ106 胆道がん, p3, 2021

胆道がんの特徴


 胆道がんの分類1)

胆道がんは、胆道にできるがんの総称です。
発生した部位によって「胆管がん」、「胆のうがん」、「十二指腸乳頭部がん」に大別されます。
胆管がんはさらに、肝臓の中の胆管に発生した「肝内胆管がん」、肝臓の外にある胆管に発生した「肝外胆管がん(肝門部領域胆管がん、遠位胆管がん)」に区別されます。

胆道がんの分類のイメージ​

 胆道がんの患者数2)

日本では、年間約22,000人が胆道がんと診断されています(肝内胆管がんを除く)。
ほかの多くのがんと同様に、加齢に伴ってかかる人が増えるがんで、50代から増え始めます。

※肝内胆管がんは肝臓の中に発生するため、がん登録・統計上は原発性肝がんに含まれますが、検査や治療法は肝外胆管がんと共通するものもあります。


 胆道がんの症状1,3)

胆道がんは発生した部位によって、症状があらわれる時期や、出やすい症状が異なります。肝内胆管がんや胆のうがんの場合、早期には自覚症状がないことも少なくありません。
代表的な症状は、黄疸(おうだん)、右わき腹の痛み、体重減少で、食欲不振、全身倦怠感、発熱などがあらわれることもあります。

胆道がんの症状である黄疸と右わき腹の痛みのイラスト胆道がんの症状である体重減少のイラスト

黄疸とは

胆汁の通り道ががんでふさがれて、黄色の色素であるビリルビンを含む胆汁が血液の中に流れ込むことによって起こります。皮膚や白目が黄色くなったり、尿の色が茶色っぽく濃くなったりするほか、皮膚にかゆみが出ることもあります。



1)がん情報サービス がん情報編集委員会編. がんの冊子 各種がんシリーズ106 胆道がん, p4-5, 2021
2)国立がん研究センターがん情報サービス(更新・確認日:2022年10月05日)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/9_gallbladder.html
3)日本肝胆膵外科学会 胆道癌診療ガイドライン作成委員会編. エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン 改訂第3版, 医学図書出版, 2019

監修:

古瀬 純司 先生
地方独立行政法人 神奈川県立病院機構
神奈川県立がんセンター 総長

海野 倫明 先生
国立大学法人 東北大学大学院医学系研究科
消化器外科学 教授


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