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食道がん




食道がんとは




食道がんの特徴1-3)


食道がんは頸部(けいぶ)食道、胸部食道、腹部食道などに発生するといわれていますが、日本人では胸部食道が約86%を占め、頸部食道、食道胃接合部領域の割合は5~8%程度と報告されています1)

日本で1年間に10万人中20.9人が新たに食道がんと診断され2) 、女性よりも男性に多い傾向がみられます。要因は主に喫煙と飲酒であり、50歳代から増加し70歳代にもっとも多く発生します。また、ほとんどの食道がんは食道の表面をおおう粘膜(扁平上皮[へんぺいじょうひ])から発生する、扁平上皮がんというタイプです。一方で欧米では胃酸の逆流が原因のひとつとされる腺(せん)がんが多くみられます。日本でも腺がんの割合が年々増加しており、食の欧米化が関係していると考えられます。

日本における食道がんの現況

性別

男女比 約5:1

年齢

60~70歳代が全体の年齢層の約74%

発生部位

胸部食道:約86%
食道胃接合部領域:約8%
頸部食道:約5%

組織型

扁平上皮がん:約87%
腺がん:約5%

Watanabe M et al. Esophagus 2023: 20; 1-28

図

食道がんは内側の粘膜に発生し、その後、周囲の組織を破壊しながら縦方向(垂直方向)と横方向(水平方向)に浸潤(しんじゅん)していきます。粘膜層にとどまっているがんを早期食道がん、粘膜下層まで進んだものを表在性食道がん、固有筋層まで進んだものを進行がんといいます。

  1. Watanabe M et al. Esophagus 2023: 20; 1-28
  2. 国立がん研究センターがん情報サービス (更新・確認日:2023年9月27日)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/4_esophagus.html
  3. 小澤壯治 他編. 臨床食道学, 南江堂, p15, 2015

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