肺がんとは
肺について1)
肺は左右の胸にあり、体の中のガスを交換する役割を担っています。
肺は、体の中に酸素を取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをする臓器です。
体の外から取り込んだ空気は、気管を通って左右の気管支に入ります。
さらに枝分かれした気管支の先端付近には肺胞という小さな袋がたくさんついており、そこでガスの交換が行われます。
1)国立がん研究センター がん情報サービス(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/about.html
肺がんとは2)
肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れなどに乗って転移することもあります。転移しやすい場所はリンパ節や、肺の中のほかの部位、胸膜、骨、脳、肝臓、副腎です。
2)国立がん研究センター がん情報サービス(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/about.html
肺がんの症状3)
肺がんの一般的な症状には、次のようなものがあります。
- 長く続く咳
- 痰に血が混じる
- 胸が痛む
- 呼吸時のぜーぜー音(喘鳴:ぜんめい)
- 息が切れる
- 声がかれる(嗄声:させい)
- 発熱
- 体重減少 など
しかし、これらの症状は感染症などの他の病気のために起きている場合もあります。また、肺がんは進行の程度にかかわらず症状がほとんどないケースも多く、検診などがきっかけで発見されることが少なくありません。またがんが進行して他の部位に転移すると、転移先の部位に特有の症状が見られる場合もあります。
3)国立がん研究センター がん情報サービス(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/about.html
肺がんの原因
肺がんの原因として、喫煙に代表されるいくつかの因子との関連性が知られています。
喫煙との関連4)
喫煙は、肺がんの原因として最も重要視されています。
国立がん研究センターによると、たばこを吸うと肺がんになるリスクが男性で4.4倍、女性で2.8倍5)に増加するという日本人を対象とした調査結果が報告されています。
また、たばこは吸っている本人だけでなく、周囲の方への影響も報告されています。
日本人の喫煙率は、男性25.6%、女性6.9%と低下の傾向にあります6)。
環境要因4)
アスベストのような有害物質に長期間さらされることなども発生要因のひとつです。
4)国立がん研究センター がん情報サービス(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/prevention_screening.html
5)Wakai K et al. Jpn J Clin Oncol 2006; 36: 309-324
6)令和5年国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)(2025年10月7日閲覧)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html
肺がんの患者数
国立がん研究センターが公表した2024年の予測によると、肺がんの罹患数(新たにがんと診断される人の数)は12万6千200人でした7)。
【がん罹患数予測(2024年)】
2023年のがん罹患数予測は約103万4千例(男性58万9千200例、女性44万4千600例)8)であったのに対して、
2024年のがん罹患数予測は約98万例(男性55万8千300例、女性42万1千例)9)であった。
国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html
7)国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html
8)公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計<2024年版>」2023年がん死亡数・罹患数予測、部位別がん死亡数(2022年)(2025年10月7日閲覧)
https://www.fpcr.or.jp/data_files/view/273/#toolbar=0&navpanes=0′
9)公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計<2025年版>」2024年がん死亡数・罹患数予測、部位別がん死亡数(2023年)(2025年10月7日閲覧)
https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/statistics/pdf/cancer_statistics_2025_fig_J.pdf
早期発見のための検診
肺がんは、統計上死亡数の高いがんとされていますが、早期に発見することで、がんを完全に取り除き根治できる可能性もあります。肺がんは特有の症状などがないことも多く、早期に発見するためには、症状がなくても定期的に胸部X線検査などの検診を受診することが大切です。なかでも、喫煙歴のある40歳以上の人は肺がんの発生リスクが高いため、特に注意が必要です。
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