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子宮頸がん




子宮頸がんの治療




子宮頸がんの手術1,2)


子宮頸部円錐切除術(しきゅうけいぶえんすいせつじょじゅつ)2)

子宮頸がんの診断を行うための方法ですが、初期のがんの場合は治療法にもなります。子宮頸部を1cmから2cmの奥行きで切除します。子宮の多くの部分を残すことができるため、将来、妊娠することも可能です。


子宮全摘出術(しきゅうぜんてきしゅつじゅつ)2)

子宮全摘出術には、おもに3つの方法があります。
もっとも切除の範囲が狭い単純子宮全摘出術は、子宮を取り除く手術です。ⅠA1期に行うことが推奨されます。妊娠はできなくなってしまいますが、腟腔の深さは保たれるので性交渉への影響はありません。また多くの場合、卵巣も残すことができ、女性ホルモンの分泌も保たれます。

単純子宮全摘出術より少し広めに切除する手術を、準広汎(じゅんこうはん)子宮全摘出術といいます。リンパ管、血管に浸潤している場合のⅠA1期や、ⅠA2期に行われます。

広汎子宮全摘出術は、IB期以降の標準治療として行います。子宮全体、基靭帯(きじんたい)という子宮を支えている靭帯、腟の上部2~3cmを摘出します。若い人の場合、組織型や大きさによっては卵巣を温存することも可能です。

  1. がん情報サービス がん情報編集委員会 編. がんの冊子 各種がんシリーズ 子宮頸がん 第4版. 国立研究開発法人国立がん研究センター, p13-15, 2021.
  2. 日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン第2版. 金原出版, p33-44, 2016.

骨盤リンパ節郭清(かくせい:切除すること)3-5)

子宮頸がんでもっとも転移しやすいところは骨盤の中にあるリンパ節です。がん細胞はリンパ節を通って全身に広がっていく性質があり、リンパ節にがん細胞が浸潤してしまうと、さらに転移したり、再発が起こったりすることがあります。そこで準広汎子宮全摘出術、広汎子宮全摘出術などとあわせ、がんの周辺にあるリンパ節を切除する骨盤リンパ節郭清を行います。

子宮がん治療に関係するリンパ節と名称


手術後の合併症5, 6)

広汎子宮全摘出術は広範囲に切除するため、体に負担がかかります。手術後に起こる術後合併症としては、閉経前に両側の卵巣を切除した場合、女性ホルモンの分泌がなくなるために、いわゆる更年期障害症状のような不快な症状を認めたり腟からの分泌物が減少したりすることがあります。また腟を切除することによる性交障害が起こることもあります。とくに骨盤リンパ節郭清を行うと、リンパ液の流れが滞り、足がむくんだり、骨盤の中にリンパ嚢胞といって液体のたまった空洞ができたりすることがあります。術後感染症が起きることもあります。さらに、排尿に関係する神経を切除した場合は、排尿障害、尿失禁が生じやすくなります。また、排便に関する障害により便秘になることがあります。ただし、最近は骨盤リンパ節郭清の範囲を慎重に決めたり、排尿に関係する神経を温存したりして、術後合併症の予防策がとられています。

  1. 日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん 子宮体がん 卵巣がん 治療ガイドライン第2版. 金原出版, p37-39, 2016.
  2. 日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん 子宮体がん 卵巣がん 治療ガイドライン第2版. 金原出版, p90, 2016.
  3. がん情報サービス がん情報編集委員会 編. がんの冊子 各種がんシリーズ 子宮頸がん 第4版. 国立研究開発法人国立がん研究センター, p15, 2021.
  4. 日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん 子宮体がん 卵巣がん 治療ガイドライン第2版. 金原出版, p38-39, 2016.

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